パキラの育て方【購入前にすべきことと早く大きくするためには】

BOTANICAL

【著者の植物歴】

趣味の範囲を超えて、植物歴6年で、220品種以上育てる

育てる植物もさまざまで、100円の植物から、200,000円を超える植物も育てている

自分だけではなく他の人にも植物を楽しんでほしいと思い植物販売を開始

植物専用のハウスを購入予定

 

パキラはよく「初心者でも簡単!」と言われますが、

初心者が一番枯らしたことある植物NO1でもあります。

しかし、実はパキラは観葉植物の中でも育てる難易度結構高いのです!

枯らさない為にも必要になってくることが、非常に多い植物なので、ぜひ最後までご覧ください。

※この記事の対象者

・購入前にパキラの育て方について知りたい方

・購入した後のパキラの育て方について知りたい方

・より大きくパキラを育てたいと思っている方

パキラの育て方

パキラの育て方と言ってもポイントは多くありますが、中でも特に重要になってくる

「置き場所」「水やり」「用土」の3点を説明しています。

購入して育て方に悩んでいる人は確認してみてくださいね!

置き場所

パキラの置き場所は、育成環境に大きな影響を与えます。

以下のポイントを参考に、最適な場所を選びましょう。

パキラは暗すぎても「生育不良や徒長」を起こしますし、明るすぎても「葉焼け」を起こしてしまします。

なので、暗さの最低限は「本が読める程度の明るさ」で、

明るさの最大は「直射日光をレースのカーテン越しに受ける」程度にしましょう。

これらの範囲であれば、非常に元気に育ってくれるはずです。

・温度

温暖な気候を好みます。理想的な温度は20℃から25℃ですが、最低でも10℃以上を保つようにしましょう。

寒すぎると、葉を落とす可能性がありますので、冬は窓際から離し、部屋の中心に近づけ、寒冷対策を行います。

肌感覚で行うことも悪くはないですが、数百円の簡易温度計を1つ部屋に置くだけで、パキラを元気に育てることができます。

・湿度

高湿度を好みますが、乾燥にもある程度耐えます。

葉水を定期的に与えたりすることで葉の色や張りなどが出てきますが、仮にしなくても枯れることはほとんどありません。

水やり

水やりはパキラの健康を保つために非常に重要です。

・頻度

基本は「土が乾燥してから鉢底から流れ出るくらい水やりをする」のが基本です。

ただし、パキラは他の観葉植物に比べて「根が少ない」という特徴があり、

根腐れもしやすいので、乾いたと思ってから2~3日後でも問題ありません。

・排水性

土の排水性と鉢の排水性の2つを考える必要があります。

鉢は多くの穴が空いているものを選択し、土に空気が循環するようなものを選びましょう。

用土も通常の観葉植物の培養土よりも排水性の高い土を使うことを心掛けてください。

用土

パキラには適切な用土が必要です。

・土壌

水はけの良い土を選びましょう。

一般的には、観葉植物用の培養土を使用するのでも問題はありませんが、

より排水性を高めるために、「赤玉土」や「鹿沼土」や「軽石」を2~3割程度混ぜ込むと

さらに排水性が高まります。

さらに、コバエの発生確率を低下させることができるメリットもあります!

パキラってどんな植物?

パキラ(Pachira aquatica)は、一般的に「幸運の木」や「パチュラ」として知られる観葉植物です。

熱帯アメリカ原産で、特にそのエキゾチックな外見と育てやすさから、

家庭やオフィスで人気があります。葉は幅広いエリート型で、美しい緑色が特徴です。

難易度      ★★
植え替え・挿し木 5月〜7月
肥料       4月〜9月
剪定       5月〜7月9〜10月

パキラを元気に育てるために購入時にすべきこと

100均やホームセンターでもよく見かける植物ですが、状態が悪いものもあります。

そのようなものを購入してしまうと、自宅に帰った後にみるみるうちに枯れてしまうという事も…

そうならない為にも、購入前にしっかりと確認をしましょう!

病害虫の確認

パキラを購入する際、病害虫の確認を行うことが重要です。

葉のチェック

葉に斑点や変色、虫食いの跡がないかを確認します。

特に裏側をチェックすることで、害虫の存在を見つけることができます。

ポイントして「葉に白い綿がないか」「白いつぶつぶが動いてないか」を確認すると、おおむね問題はないでしょう。

茎の確認

ふくらみや柔らかさがないかチェックします。

病気の場合や、虫の場合茎が柔らかくなることが多々ありますので、購入前にチェックをしましょう。

根腐れの確認

根腐れは植物にとって深刻な問題です。購入時に以下の点を確認しましょう。

鉢の下からの確認

可能であれば、鉢の下から根の状態を確認します。

根がそこまで多く張っていない場合は確認できませんが、

多く張っている場合は「白く細かな根」が確認できるかと思います。

根の香り

根に不快な臭いがする場合、根腐れが疑われます。

最初は培養土のにおいと区別がつかないかもしれませんが、根腐れの場合特異的なにおいがします。

このような場合は購入を控えた方が良いでしょう。

茎の柔らかさ

茎を少し押してみましょう。

通常の場合、カチカチとしてかたいですが、根腐れが疑われる場合、

一部、もしくは茎のすべてがぶよぶよとしています。

このような株は9割復活は見込めませんので、購入は控えましょう。

パキラを元気に育てるために購入後にすべきこと

購入して、自宅にそのまま置くという事はあまりお勧めできません。

より、自宅の環境にならすために行うことがありますので、参考にして下さい。

環境馴らし

パキラを購入後、環境に慣らすことが大切です。

新しい場所に置く

購入して直後は暗めの場所に1週間程度置き、環境に慣らします。

その後、徐々に光量を増やしていくことで、パキラが新しい環境に適応しやすくなります。

葉焼けしていないかは、毎日チェックしてくださいね!

温度の調整

新しい環境での温度変化に注意し、急激な温度変化を避けるようにします。

移動のダメージにプラスして、気温変化もあると弱ってしまう可能性があるので、

安定した温度環境に置くことで、ストレスを減らすことができます。

植え替え

購入した直後に植え替えを考えている場合少し待ってください。

移動のダメージや、温度変化のダメージがある中で、

さらに植え替えのダメージを与えると弱る危険性が急上昇してしまいます。

1週間程度様子を見て、土が完全に乾いた状態で行いましょう。

方法

根を傷めないように注意しながら、土から引き抜きます。

この時簡単に取れる根は枯れこんでいるので切除してください。

健康な根を残して新しい土に植え替えます。

注意点ですが、鉢のサイズは大きすぎには注意です。

鉢を大きくしたい場合、購入した鉢より一回り程度に抑えておきましょう。

パキラを急速に大きくする育て方とは

パキラを急速に大きくするためのポイントを紹介します。

適切な光

明るい間接光を確保することで、より早く成長します。

窓際で、直射日光を避けながら育てましょう。

さらに早く大きくするために「室外」で育てることもおすすめです。

定期的な施肥

成長期(春から夏)には、規定倍率の液体肥料を月に1~2回程度与えることで、

栄養をしっかりと補給します。

適切な水やり

乾湿の繰り返しによって、根が成長し、植物自身も大きくなります。

なので、早く乾かすことを意識してください。

サーキュレーターや扇風機を使用することもおすすめです。

適切な水分管理が成長をより加速させるでしょう。

湿度

適切な温度と湿度を保つことで、より速い成長が期待できます。

特に冬場は暖かい場所に置くことで季節関係なく成長をするでしょう。

まとめ

  • 適切な光と温度: パキラは明るい間接光を好み、20℃から25℃の温暖な環境が理想的です。
  • 適切な水やり: 土が乾燥したらたっぷりと水やりをし、排水を良くして根腐れを防ぎます。
  • 適切な用土: 水はけの良い土を使用し、中性から弱酸性の土壌が最適です。
  • 購入時の確認: 病害虫や根腐れを確認し、健康なパキラを選ぶことが大切です。
  • 環境馴らしと植え替え: 購入後は環境に慣らし、成長に合わせて定期的に植え替えを行います。

これらのポイントを押さえれば、パキラを元気に育てることができるでしょう。

適切なケアで、美しいパキラを楽しんでくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました