「観葉植物への水やりはどのくらいの頻度で行えばいいのか知りたい」
「水やりの適切なタイミングを知りたい」
こんな疑問にお答えします。
観葉植物の育成には適切な水やりが欠かせません。水やりの頻度やタイミングを間違えると、根腐れや植物の健康不良を引き起こすことがあります。
ここでは、観葉植物への水やり頻度とタイミングについて、春、夏、秋、冬にそれぞれの時期にに応じたケアの方法を解説します。
観葉植物への水やり頻度はどのくらいなのか?
観葉植物の水やり頻度は、季節によって異なります。なぜなら、温度や日照条件によって、土の乾きが異なってくるからです。
水やりの頻度が多すぎても、根腐れしてしまいますし、少なすぎても「水不足」で枯れる危険性があります。なので、「季節に応じた水やり頻度」を徹底することをお勧めします。
季節に応じた水やりの頻度は以下です。
・春と秋:4~5日に一回程度
・夏 :2~3日に一回程度
・冬 :1週間以上期間をあけて一回程度
以下に春と秋、夏、冬それぞれの水やり頻度について説明します。
春と秋
春と秋は、気温が穏やかで湿度も比較的安定しているため、観葉植物の成長が活発になる時期です。
これらの季節には、観葉植物は比較的頻繁に水を必要とします。一般的には4~5日に1回程度の水やりが目安です。気温がそこまで高くないので、ここから2、3日水やりを忘れたとしてもそこまで大きな問題にはならないでしょう。
ただし、植物の種類によってはもう少し頻繁な水やりが必要なこともありますので、植物の状態を見て調整してください。
夏
夏は気温が高く、非常に土が乾燥しやすい季節です。観葉植物はこの時期により多くの水分を必要とします。2~3日に一度の水やりと一般的には言われています。
他の時期とは異なり、土の乾きが非常に速いので完全に乾燥する前に水やりを行うのが良いでしょう。
特に直射日光が当たる場所に置いている場合や、排水性のいい土を使用している場合、鉢が小さい場合などでは1~2日に1回の頻度で水やりが必要なこともあります。
それぞれ住んでいる地域により、気温や湿度等も異なりますので、土の乾燥状態を確認しながら適切な頻度で水やりがおすすめです。
冬
冬は気温が低く、植物の成長が止まる時期です。このため、土の乾きが遅くなり、水やり頻度も減少します。1〜2週間に1回程度の水やりが目安となります。
しかし、植物を室内で育てる場合、「春や秋」に近い状況であれば、上記したタイミングで水やりを行っても問題ないでしょう。
又、冬に関しては窓際に観葉植物を置いてしまうと、冷気にあたり枯れる可能性があるので、室内の中心に近いところに置きましょう。
冬は特に水やりにシビアになる季節です。土の状態をよく確認して水やりのタイミングを見極めましょう。
実は観葉植物への水やり時間帯も重要
実は時間帯も重要になってきます。なぜなら、1日の中でも気温の上昇、下降が大きくあるからです。
特に、水やり後の観葉植物は温度の影響を非常に大きく受けやすいです。
(人間でいえば、気温はちょうどいいけど、シャワー浴びたまま外に出ると寒く感じるようなものです)
タイミングによっては、植物を痛めてしまう可能性があります。
どんな時間に行えばいいのか解説します。
春と秋
春と秋は、朝早い時間に行うのが最適です。理由として、気温の変化が少ないことが挙げられます。
日が昇ってこれから活発になってくる朝に行うと、すぐに排水され、一番気温が高いときに乾燥してくれます。
しかしながら、逆に夜間に水やりを行うと、土が湿った状態で冷えてしまい、根が腐りやすくなる可能性があるため注意が必要です。
夏
夏は高温多湿の環境が多いため、夕方に水やりを行うのが最適です。
特に暑い昼間に水やりを行うと、土の中の水温が上昇してしまい、植物の根が大きくダメージを受けることがあります。
比較的に気温が落ち着いてきた夕方に、鉢の中を冷ますイメージで水やりをするのがおすすめです。
夕方だけでは乾ききってしまう場合は、朝方に行うことも効果的です。ただし、昼間前には、完全に排水していることが条件です。また、乾燥が激しい場合は、朝晩2回の水やりが必要なこともあります。
冬
冬は気温が低いため、特に昼間の暖かい時間帯に水やりを行うのが良いでしょう。寒い朝や夜に水やりをすると、土が冷たくなりすぎて根が傷む可能性があります。
冬は水やりの頻度が少ないため、適切なタイミングでの水やりが重要です。
観葉植物への水やりは頻度よりもタイミングを考える
一般的な水やりの頻度とタイミングをお伝えしましたが、中には、
「私の家はもっと早く乾くけど大丈夫かな」
「冬は全然乾かないけど、水やりはしていいの?」
などの疑問も出てくるかと思います。
重要なことは「水やりは頻度ではなくタイミングである」という事です。
育てる分には問題ありませんが、やはり自身の植物や、土、鉢の大きさを含めて考える方がより成長を促し、根腐れさせることはないでしょう。
なので、どんなタイミングで水やりを行えばいいのか下記に記載してますので、参考にしてみてください。
・葉が垂れ下がってくる
・葉が黄色く変色してくる
1つずつ解説してきます。
・土の乾きを重さで計る
鉢を持ち上げてみて重さをはかってみてください。水をあげた直後と乾く直前では大きく重さは変わってきます。
鉢を持つことで、土の中を見ずとも水分量を確認することができます。
もっと正確に測るのであれば、はかりを使うこともおすすめです。
水やり後の重さー水やり後の重さ=水分量
になるので、この「水分量が10~20%程度」になれば水やりを行っても問題ないサインです。
・葉が垂れ下がってくる
葉の水分量が減ってくると、しおれて張りがなくなってきます。
感覚としてはちょうど、冷蔵庫に放置したキャベツのようなさわり心地です。
こうなってくると、土の中の水分がないことが明らかなので、このタイミングで水やりをしても問題がありません。
健康な株だと1~2日程度で張りを戻してくれるはずです。
・葉が黄色く変色してくる
先ほど紹介した、垂れ下がった葉がさらに進行した状態です。
こうなると、下の葉から徐々に枯れてきてしまいます。早急に水をあげましょう。
ただ、1点注意が必要なのが、根腐れの可能性もあるという事です。
根腐れでも同じような症状が出ますので、過去、水やり頻度は多かったか、少なかったか一度立ち止まって考えるようにしましょう。
葉水と水やりは違うの?
水やりと葉水の目的は明確に異なります。
水やりは植物へ水分を吸収させることですが、葉水は湿度調整や、葉の清掃といった効果があります。
葉水は比較的行っている人も少ないですが、実は大きなメリットがあるんです!
ただし、デメリットもあるので注意して行いましょう。
メリット
・湿度の調整
観葉植物の周囲の湿度を保つことで、乾燥から植物を守ります。特に冬の乾燥した室内環境では、葉水が有効です。
・葉の清掃
葉に付着したホコリや汚れを落とす効果があります。これにより、光合成が効率よく行われ、植物の健康を保つことができます。
・病気予防
正しい方法で葉水を行うことで、病気のリスクを減少させることができます。特に葉の表面に付いたほこりや細菌を取り除くことができます。
デメリット
・過剰な葉水
葉水を行いすぎると、葉の裏側に湿気が溜まり、カビや菌の発生を促進する可能性があります。適量を心がけましょう。
・水滴による傷
一部の植物は水滴によって葉が傷むことがあります。特にデリケートな葉を持つ植物は、葉水の量や方法に注意が必要です。
まとめ
観葉植物への水やりは、頻度だけでなくタイミングも重要です。
季節ごとの水やり頻度を把握し、土の状態や植物のサインを見て適切に水やりを行うことで、健康な植物を育てることができます。また、水やりのタイミングや葉水の実施方法も工夫することで、根腐れや病気の予防に役立ちます。季節ごとの変化を見逃さず、観葉植物に最適なケアを心がけましょう。
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