「観葉植物の植え替えに適切な時期はいつなんだろう」
「観葉植物の植え替えが必要なサインはどんなのがあるのだろう」
「具体的な植え替え方法を知りたい」
こんな疑問にお答えします。
観葉植物を育てていると、必要になってくる植え替えですが、時期やタイミングは判別しにくいものです。
ただ、植え替えせずにそのまま放置すると枯れていた!なんてこともよく起きます。
なので今回は適切な時期やタイミングを知るとともに、適切な植え替え方法もお伝えします。
ぜひ最後までご覧ください。
観葉植物を植え替える適切な時期を知りたい
結論、真夏と真冬を避けた時期であれば問題ないです。
実は植物も夏には「夏バテ」しますし、冬には「冬眠」しています。
そんな時期に植え替えという過度なストレスを与えてしまうと、枯れる危険性があります。
なので、下記の時期を参考に観葉植物の植え替え時期を選定してください。
春(3月〜5月)
春は植物が成長期に入る前の準備期間です。
これらか伸びる根に対して、一回り大きな鉢で養分が多い土の中で育てることによって、春以降の成長が非常に大きくなります。
又、真夏に耐えるためには、ある程度根が張っている必要がありますので、その伸びるまでの時間も確保できるというメリットもあります。
なので、春という時期は1年間のうち特におすすめな時期と言われています。
秋(9月〜11月)
秋も植え替えに適した時期です。
夏の暑さが和らぎ、植物が冬の寒さに向けてエネルギーを蓄え始める時期だからです。
秋に植え替えを行うことで、冬を乗り越える準備が整い、春の成長に向けた強い基盤を作ることができます。
ただし、冬ぎりぎりに植え替えてしまうと、根の準備が整わないうちに冬に入ってしまうので注意が必要です。
観葉植物を植え替える必要があるサインは
観葉植物の植え替え時期を考える前に、そもそもその植物は植え替えが必要なのかという事を考える必要があります。
必要がないのに植え替えをしてしまうと、余計なストレスがかかるからです。
下記に1つでも当てはまるようであれば、植え替えに適したタイミングと言ってもいいでしょう・
①根が鉢の底から出ている
②成長が止まっている
③土が水分を吸いにくくなった
④茎や葉がしおれてきた
1つずつ解説をします。
①根が鉢の底から出ている
鉢の底の穴から根が見える場合、植物に対して鉢が小さくなっている可能性があります。
この状態は根詰まりと呼ばれ、成長が止まる原因にもなります。
基本的には根の成長=植物自体の成長とイコール関係なので、根が伸びれない場合、
植物自身も成長をすることができません。
成長しないどころか、根が詰まりすぎてしまうと、酸欠となり病気の原因にもなります。
②土が水分を吸いにくくなった
土が水分を吸わなくなった場合、土が劣化していると考えることができます。
植物に必要な「通気性」や「排水性」がなくなり、さらに土の栄養も底をついた状態です。
この状態で水や肥料をあげても、植物が吸える状況ではないので徐々に弱っていく可能性が高いです。
また、劣化した土には病害虫が発生する危険性が高くなります。
「実はすでに発生しちゃったんだよね」という方はこちらを参考にしてみて下さい。
100均にあるものだけで病害虫の駆除ができます。
常に「通気性」「排水性」を保った清潔な土にしておくためのケアが必要です。
③茎や葉がしおれてきた
上記した2つに当てはまらないが、茎や葉がしおれてきた場合、原因は「根腐れ」が疑われます。
植物の根が呼吸できず、腐ってしまう症状です。
症状があまり進んでしまうと回復する可能性も一気に低くなってしまいます。
この場合、早急な植え替えが必要になりますので、下記の「観葉植物を植え替える具体的な方法は?」を参考にして植え替えを行ってください。
植え替える頻度はどのくらい?
これは小型、中型、大型と植物の大きさによって異なります。
又、これらの植え替え頻度と上記した植え替えが必要なサインの両方を見てタイミングを決定することが重要です。
小型の観葉植物(3号鉢以下)
小型の観葉植物は、通常2年ごとに植え替えるのが目安です。
特に成長が速い品種や上記したタイミングに合致している場合は、1年ごとでも問題ないでしょう。
小さい時期は成長が早いですから、1週間や1か月程度に1度は植物をよく観察し、植え替えを行うのか検討することが重要です
中型の観葉植物(4~5号鉢)
中型の観葉植物は3~4年ごとに植え替えるのが一般的です。
大きくなればなるほど、成長自体は鈍化してくので、小型に比べれば期間は長くなります。
ただし、品種によっても根の量が変わってきたり、土の劣化等で早めに植え替えをする必要がある場合があります。
大型の観葉植物(6号鉢以上)
大型の観葉植物は5年前後を目安にするとよいでしょう。
大きくなれば生態的にも安定をするため、ちょっとやそっとの事ではかれなくなります。
なので、長期間植え替えをしない前提で土なども選択しましょう。
中には10年間植え替えをしなくても、問題がないという人もいるくらいですので、タイミングを見て植え替えることをお勧めします。
植え替えの適切な時期ではなくてもしたい場合
すぐに植え替えをしたいけど時期が悪いな…とそんな場合があるでしょう。
その場合、下記のポイントを守れば比較的安全に枯らすことなく植え替えることができます。
①根を崩さない
②植え替え後は比較的に環境が一定のところに置く
①根を崩さない
植え替える際に、取り出した土と一緒に根を動かさずに植え替えをしましょう。
根を崩してしまうと、ダメージが大きくなり、暑さや寒さに耐えることができない状況になってしまいます。
なので、ポットから取り出したら、根を崩さず、そのまま土をかぶせるイメージで、植え替えるのがベストでしょう。
②植え替え後は比較的に環境が一定のところに置く
植え替えた後は暑さ、寒さに当てないようにしてください。
具体的には温度が15~25度の環境に置くようにしましょう。
どうしてもその気温にできない場合はエアコンなどを使用し、温度をコントロールすることも考えなくてはいけません。
観葉植物を植え替える具体的な方法は?
観葉植物を植え替えるには適切な順序があります。
①土が完全に乾燥するまで、水やりをしない
②一回り大きい鉢(1号分)に、鉢底ネットを敷いて鉢底石を敷き詰める
③新しい観葉植物用の土を、鉢のにいれる
④観葉植物を抜き、根の周りについた古い土を落とす
⑤鉢に入れる場所を考え、隙間を新しい土で埋めていく
⑥鉢上部から3cmほど隙間を開けるところまで土をいれこんで、手で抑える
⑦鉢の底から流れ出るまで、たっぷりと水やりする
植え替え自体は難しいところはありません。
ただ、下記した注意点を参考に植え替えをしてください。
初心者がやりがちな間違いを記載しています。
植え替えの注意点(鉢の大きさなど)
植え替えをする際に注意点がいくつかあります。
どれだけ時期がよくても、このポイントを守らないと枯れる危険性も高くなってしまいます。
参考にしながら植え替えてみてください。
大きすぎる鉢の選定
やっちゃいがちな人が多いですが、あまり大きすぎる鉢には植えないでください。
通常であれば1号プラス、大きくても2号プラスに留めておきましょう。
新しい鉢は、根が広がるスペースが十分にあるのがメリットですが、鉢が大きすぎると根が酸素を取り込むことができず、根腐れの原因になることもあります。
最大でも2号鉢に収めましょう。
植え替え直後の肥料
これもやってしまう方が非常に多いですが、やめましょう。
肥料の大前提は元気な植物にブーストをかけるイメージです。
根に大きくダメージがある状態では肥料を吸うことができず、むしろ「肥料焼け」の危険性があります。
肥料によって逆に根が枯れてしまう症状です。
そうならないためにも、そっとしておくことが鉄則です。
もともとあった場所と違う場所に植物を置いてしまう
意外と知られていませんが、植物は場所が移動しただけでストレスになります。
環境に敏感な塊根植物などは気温は変化ないが、移動させただけで葉が焼けてしまったという事もよく聞きます。
なので過度な植え替えのストレス後はもともといた場所で養生をさせましょう。
1週間程度置いておけば環境にも再度慣れてきますし、植え替えのダメージからも回復してきます。
まとめ
観葉植物には必要不可欠な植え替えの時期について解説をしました。
真夏や真冬を除けばほぼどの期間でも問題ないですが、いくつか注意点があります。
記載した内容をもとに、ボタニカルライフを楽しみましょう。
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