「コバエが発生したので100均一の商品で駆除をしたい」
「コバエが発生する原因を知りたい」
こんなお悩み解決します。
コバエが発生してしまうと土の中に卵を産み落とし増加する為、なかなか駆除が難しいです。
とはいえ、そこまでお金もかけたくない…100円均にある商品で駆除したい…
そんな思いもあるかと思います。
本記事では、観葉植物にコバエが発生する原因、発生するコバエの種類、そして100均で手に入る駆除グッズについて詳しく解説します。
観葉植物にコバエが発生する原因
結論観葉植物に問題があるのではなく、土に問題があります。
観葉植物にコバエが発生する主な原因は以下の通りです。
・常に湿っている土
・腐敗した植物残渣が残っている土
・もともと土の中にコバエがいた土
特に2つ以上当てはまると、爆発的に増加し、部屋に観葉植物を置くことができなくなってしまいます。
注意して確認してみましょう。
・常に湿っている土
排水性が低く保水性が高い土にはコバエが発生しやすいです。
特に、過剰な水やりをすることによって、常に土が濡れている状態を作り出してしまいます。
湿っている土はコバエの繁殖にとって非常に好都合になります。
可能な限り「土を早く乾かす」という事を意識しましょう。
よく日の当たる窓辺に置くことや、土を改良するなど方法は様々です。
・腐敗した植物残渣が残っている土
植物の枯れ葉や、根の残骸が土壌に残っていると、コバエの幼虫が発生しやすくなります。
土の中で腐り、有機物になりますが、その有機物はコバエの餌となります。
なので、葉や枝はすぐに取り除いて土を清潔に保つようにしましょう。
・もともと土の中にコバエがいた土
もともと土の中にコバエやコバエの卵がいて、それが増殖したという事です。
「もともといたのは防ぎようがないじゃん」と思うかもしれませんが、土選びに失敗しなければ発生の可能性は低いです。
土を購入する基準として、値段が高いと虫は発生しずらい傾向にあります。
おおよそ1リッターあたり50~100円を基準としてもいいかもしれません。
なぜ高い土だと虫が発生しないかというと、熱処理をしているからなんです。
熱処理をした場合、土の中に虫がいたとしてもそのタイミングで駆除されてしまいます。
一方で、比較的に安い土だと、「熱処理」を行っていない為、そのまま商品化されるのでコバエが発生する可能性が高いです。
観葉植物に発生するコバエの種類
コバエと言っても種類は様々です。
観葉植物でよく見られるコバエには以下のような種類があります
チョウバエ:
体の表面に毛が密生しているような見た目です。
主に湿地や沼などの水際に生息しているので、湿った土には発生しやすくなっています。
土壌に卵を産むことが多く、湿った土壌で繁殖します。
幼虫が土壌中で育ち、植物周りで見かけることがあります。
キノコバエ:
湿気が多く薄暗いところ、腐った植物の周りを好みます。
餌は、土に生える菌類(キノコなど)や観葉植物自体です。
カビや腐敗物が多い環境で特によく見られます。
土壌の表面に卵を産み、増加する傾向があります。
キッチンにいるコバエとは違うの?
見た目は似ているようですが、種類が違います。
なので、基本的には「キッチン用のコバエ取り」などの商品は効果がありません。
キッチンにいるコバエは下記の種類です。
ショウジョウバエ
生ゴミに発生し、特に腐った果実や野菜を好むコバエ。
腐った食品たかることが多いため、台所がメインの活動範囲です。
上記したように、観葉植物に発生するのは「カビや菌類を食すコバエ」台所に発生するのは「生ごみを食すコバエ」です。
こうした、餌の違いから、キッチン用のコバエ取りは効果が薄いという事になります。
観葉植物に発生したコバエの駆除方法
コバエが発生してしまった!
そうなった際の駆除方法には「薬剤で駆除する方法」と「物理的に取り除く」方法の2パターンがあります。
自身が育てている環境でどちらにするか選択をしましょう。
コバエを薬剤で駆除する方法
現在ではコバエ専用のスプレーや薄めて使う薬剤があります。
そちらを使用すると非常に効果はあるでしょう。
ただし、室内で薬剤を使用する場合、用法容量をを守らなければ、観葉植物を痛めるだけでなく、健康にも影響があるかもしれません。
「室内で薬剤を使用したくない」そんな方は下記する「物理的に取り除く」方法を行いましょう。
コバエを物理的に駆除する方法
コバエを物理的に取り除く方法です。薬剤に比べ、植物への影響も少ないので、最初にこちらから行うことをお勧めします。
物理的な駆除方法は以下の通りです。
・しばらくの間外に出しておく
上記したように、湿っている土にコバエは集まります。
なので、室内よりも通気性がよい、外に一定期間出して土を乾燥させましょう。
そうすれば、土から出てきたコバエは室外に出ていきますし、土も乾き環境も嫌がって逃げていくでしょう。
・鉢ごと水に沈める
土の中にいるコバエを水で浮かせて取る方法です。
土よりも、コバエの方が軽いので、土全部を水に沈めると卵も含めて浮いてきます。
さらに効果が高いのは水に沈めて15~30分程度置いておくことです。
浮いてくるほかに、窒息するコバエも発生するので、短期間で減少させることができます。
・土をすべて入れ替える
上記した方法は効果はありますが、0にすることは難しいでしょう。
なぜなら、土の表面やその近くにいるコバエを駆除できても、深くまで潜っている場合、そこまで大きな期待はできないからです。
根本からなくすとなると、土を全く新しいものにするのが一番効果的です。
「通気性が悪いとコバエが出るしどんな土を使えばいいのかわからない」
「コバエを発生させないけど、植物を大きくしたい!」と思う方はこちらをご覧ください。
コバエを最小限にする育て方も記載しています。
100均でそろえる!コバエ駆除グッズ/方法
100均にはコバエ対策に役立つアイテムがいくつかあります。これらを上手に活用することで、コバエの駆除や予防が可能です。
コバエ取りシート:
キッチン用でかまいません。
「キッチンのコバエと観葉植物に発生するコバエは違うから効果がないんじゃないの?」
はい。種類は違います。ただこれは物理的に捕獲する方法です。
皆様が思っている以上に、土の外や鉢の周りを飛んだり歩いたりしています。
そこにトラップとして仕掛けておくのです。
即効性はありませんが、下記する方法と組み合わせるとより効果が上がることでしょう。
木酢液
木酢液とは、木を乾燥させたときに出てくる水分の上澄みの事です。
木酢液は虫を寄せ付けない為に、自然由来の消臭・防虫効果があります。
100均では取り扱いが少ないですが、効果は抜群です。
薄めたものを土に与えたり、スプレーで葉に与えたりすると虫が非常に寄り付かなくなります。
無機質な土で土壌を覆う
無機質な土とは「基本用土」に使われる、赤玉土や鹿沼土、軽石の事です。
これらで土の表面を覆いましょう。
そうすることによって、有機物の層(コバエの餌となる層)まで物理的な距離ができ、発生を抑えることができます。
おすすめは赤玉土です。
多めに入れたとしても、観葉植物への影響はないですし、水分を含んでいると色が変わるので、水やりのタイミングが見てわかります。
赤玉土に関しても、詳しく書いています。
又、100均では土壌改善剤(パーライト)等も取り扱っているので積極手使用していきましょう。
次の植え替えのタイミングで混ぜ込んであげると、通気性が上がり、コバエが発生確率を大幅に下げることができます。
まとめ
観葉植物にコバエが発生するのは、主に土壌の湿度や腐敗物が原因ですが、100均で手に入るアイテムを活用することで、簡単に対策が可能です。
コバエの発生を防ぐためには、適切な水やりや土壌管理が基本ですが、100均の便利なグッズを使って、より効果的にコバエ駆除を行いましょう。
コメント