「パキラの植え替え方法を知りたい」
「パキラの植え替え時期を知りたい」
そんなパキラの植え替えに関する疑問にお答えします。
比較的に育てやすいと言われているパキラですが、ほかの観葉植物に比べ根が少ない分、植え替えのストレスが多くかかってしまいます。
この記事を読んで、植え替え後でも元気にパキラを育てていきましょう。
パキラの基本的な育て方
パキラは非常に育てやすく強健な観葉植物です。今よりも元気に、より成長をさせるために「水やり」「温度」「置き場所」のポイントを解説しています。
水やり
ハイポネックスジャパンやその他園芸経験者がいうように基本的には「土の中が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと」が基本です。
しかし、生育期と生育期以外では水やりの頻度は大きく異なります。
生育期(春/夏/秋)
この時期はパキラにとっては生育期なので上記した乾いたらたっぷりを繰り返します。
特にパキラは幹に水分を多く貯めるため、比較的頻度は多くなくてもいいでしょう。
水をやったさいに、受け皿にたまる水は定期的に捨ててください。
特に、夏場はそのじめじめとした環境に病害虫が寄ってくる危険性があります。
生育期以外(冬)
意外と知られていませんが、パキラを含む観葉植物は冬の時期に成長が鈍化します。
これは、寒さに耐えるために、余計なエネルギーを使わない為に、動かないようにしているんですね。
つまりは、エネルギーを使わない=水分をあまり欲さないという事です。
なので、水やりは土が乾いてから3~5日間程度の期間を開けてから行ってもさほど問題はありません。
冬はあまり動かないので、水やりは少なく!!ここは枯らさない為の重要なポイントです。
引用:https://www.hyponex.co.jp/plantia/plantia-9212/#toc-4
温度
結論適正温度15~25度の範囲内の場合非常に生育が早くなります。
又、最低も10度以上、もしくは30度を越す場合は、外で育てている場合は室内に取り込みを行ってください。
窓際に置いてしまうと、室外の温度の変化を大きく受けてしまうため、窓際からすこし離しておくことがベストです。
置き場所
パキラは耐陰性もありますが、明るい光を受けることによって、葉に張りが生まれたり、つやが出てきたりします。
置き場所によって管理も異なってきます。
室内で管理する場合
パキラは耐陰性が強い植物ですから、蛍光灯の光程度でも育つことができます。
しかしながら、極端に暗い場合は生育を阻害してしまうので注意が必要です。
基準としては「本が読める程度の明るさ」があれば問題ないといわれています。
室内の中心に置く場合にはそこまで問題になりませんが、窓際に置く際は注意がひつようです。
夏場は日光によって葉焼けが起きてしまう場合がありますし、冬は外気温の影響を受けて枯れる危険性があります。
年間を通して部屋の中心に置くようにしましょう。
室外で育てる場合
パキラは室内だけではなく、室外でも育てることができます。
真夏や真冬は室内にいれ、それ以外は外で育てるという選択肢も非常に有効です。
外で管理すると、日光や風の影響を受けて室内よりも生育が早くなります。
「早く大きく育てたい!」という方は外で観葉植物を育てることをお勧めします。
植え替えの必要性
パキラを育てる上で、植え替えは必須なうえに非常に重要な作業でもあります。
なぜ植え替えるのか理由が大きく4点あります。
・根詰まりの防止
・古い根や腐った根を除去する
・土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
・土の栄養分の改善
根詰まりの防止
観葉植物は根っこを伸ばし、養分を多く吸ったうえで自身を大きくさせます。
言い換えると養分を探しに行く先行部隊のようなものです。
通常の地面に生えている木や植物(地植えといいます)は根を伸ばす範囲が決まっていませんので、どこまでも自身で養分を探すことができます。
しかしながら、鉢植えだと根の成長をせき止めてしまっています。
根の成長=植物自身の成長なので、根が成長しないと、おのずと植物自身も成長をしないのです。
だからこそ、植え替えを行い、より根が張れるスペースを作ってあげるような植え替えはじゅうようなのです。
古い根や腐った根を除去する
元気に育っている観葉植物でも、土の中を見ると、枯れている根や元気な根が混在しています。
問題なく成長をしている場合はそれほど気にすることはありませんが、まれに枯れた根が成長をしようとする根を阻害してしまう恐れがあります。
そうなると、当然植物自体も成長をすることができないので、植え替えの際に取り除いてあげることが重要になります。
土を入れ替えることで老廃物や有害な微生物を除去する
土は永遠に使えるものではなく、どうしても植物から出る老廃物や経年劣化をしていきます。
そのような土で育てていると、病害虫が発生し、植物を枯らしてしまう可能性もあります。
そうならない為にも、定期的に土を取り除いて清潔な状態を保つことが重要です。
土の栄養分の改善
観葉植物が土の中の養分を吸い取るために徐々に枯渇していきます。
よく畑でも、たくさん育てると次の年に実ができにくくなるという事は聞いたことがあるかもしれません。
あれは土の中の養分を使い果たし、植物がエネルギー不足になることで引き起こされます。
観葉植物では実はできませんが、養分の枯渇というのはおきるのです。
なので、養分を多く含んだ土と入れ替え、成長を促すというのは必須事項になります。
パキラを植え替える適切な時期
パキラの植え替えには、適切な時期を選ぶことが大切です。
一般的には以下の時期が推奨されます。
春(3月〜5月)
春は植物が成長期に入る前の準備期間です。
これらか伸びる根に対して、一回り大きな鉢で養分が多い土の中で育てることによって、春以降の成長が非常に大きくなります。
又、真夏に耐えるためには、ある程度根が張っている必要がありますので、その伸びるまでの時間も確保できるというメリットもあります。
なので、春という時期は1年間のうち特におすすめな時期と言われています。
秋(9月〜11月)
秋も植え替えに適した時期です。
夏の暑さが和らぎ、植物が冬の寒さに向けてエネルギーを蓄え始める時期だからです。
秋に植え替えを行うことで、冬を乗り越える準備が整い、春の成長に向けた強い基盤を作ることができます。
ただし、冬ぎりぎりに植え替えてしまうと、根の準備が整わないうちに冬に入ってしまうので注意が必要です。
春夏
成長期が始まる春は、植物が新しい環境に適応しやすい時期です。気温が安定し、成長が活発になるため、最も適した時期です。
秋: 気温が安定し、植物が新しい土に適応しやすい季節です。ただし、秋は過剰な肥料や水やりに注意が必要です。
パキラを植え替えするタイミング紹介
植え替えのタイミングは意外とわかりずらいものです。
植え替えが必要な状況なのに植え替えをしない、もしくは、植え替えが必要ないのに植え替えをしてしまうなどの状況をこれまで多く見てきました。
植え替えをするかどうか迷ったときは以下を参考にしてみてください。
①鉢の底から根っこが見えている
②土が水分を吸いにくくなった
③茎や葉がしおれてきた
1つでも当てはまると植え替える必要があります。
解説をしていきますね。
①鉢の底から根っこが見えている
1度鉢の底の穴を見てみてください。そこから根が見える、もしくははみ出している場合鉢が小さくなっている可能性があります。
この状態は根詰まりと呼ばれ、成長が止まる原因にもなります。
基本的には根の成長=植物自体の成長とイコール関係なので、根が伸びれない場合、
植物自身も成長をすることができません。
成長しないどころか、根が詰まりすぎてしまうと、酸欠となり病気の原因にもなります。
②土が水分を吸いにくくなった
土が水分を吸わなくなった場合、土が劣化していると考えることができます。
植物に必要な「通気性」や「排水性」がなくなり、さらに土の栄養も底をついた状態です。
この状態で水や肥料をあげても、植物が吸える状況ではないので徐々に弱っていく可能性が高いです。
また、劣化した土には病害虫が発生する危険性が高くなります。
「実はすでに発生しちゃったんだよね」という方はこちらを参考にしてみて下さい。
100均にあるものだけで病害虫の駆除ができます。
常に「通気性」「排水性」を保った清潔な土にしておくためのケアが必要です。
③茎や葉がしおれてきた
上記した2つに当てはまらないが、茎や葉がしおれてきた場合、原因は「根腐れ」が疑われます。
通気性や排水性が悪くなった土で育ててしまうと、植物の根が呼吸できず、腐ってしまう症状です。
初期症状であれば、根を一度乾燥させて植え替えると回復する可能性が高いですが、症状があまり進んでしまうと回復する可能性も一気に低くなってしまいます。
パキラの植え替えに必要な道具
植え替えの重要性は伝えましたが、実際に植え替える際にもいくつかポイントがあります。
まずは、道具の準備です。すべてを用意する必要はありませんが、あった方がよりスムーズに失敗なく植え替えることができるでしょう。
パキラを含む、観葉植物を際に必要な道具は以下の通りです。
新しい鉢
根が広がるために、現在の鉢より少し大きめの鉢を用意します。
現在の鉢から1号(三センチ)程で、最大でも2号までにしておきましょう。
大きすぎると、土が乾きにくくなってしまうため根腐れの危険性がでてきます。
土
さまざま種類がありますが、「観葉植物の土」や「観葉植物用培養土」の記載がある商品であれば大きく問題はありません。
各社土の配合は違いますが、「通気性」「保水性」「排水性」のバランスがとれた土になっています。
「自分で作ってみたい」そんな人は下記を参考にしてみてください。
割りばしなど硬くて細い棒
最後に土を隙間なく入れ込むことに使います。
使わなくても問題はありませんが、土の中に隙間ができると根が成長できないスペースを生んでしまうのでもったいないです。
又、割りばしなら、土にさしておいて土が乾いたかどうかの確認にも使用することができますので、無駄になりません。
(乾いたかどうかわからない時に割りばしを抜くと土の中が乾いているのかどうかわかる)
シャベルやスコップ
土を掘り出したり、新しい土に入れたりするために使用します。
なくても大丈夫ですが、劣化した土には虫などがいるかもしれませんので、100円程度のものでかまいません。
準備をしておきましょう。
手袋
手を保護するために用意しておくと良いです。
観葉植物の中でも、小さな棘があったり、樹液が付くと被れる種類があったりします。
そうならない為にも軍手などでもいいので準備することをお勧めします。
ハサミや剪定ばさみ
根の状態を確認し、傷んだ部分を剪定するために使用します。
無理やりちぎると元気な根まで抜いてしまいます。
植え替え後に体調を崩すこともありますので、切れ味の良いハサミで枯れた根だけを取るようにしましょう。
具体的な植え替え方法
パキラの植え替え手順は以下の通りです。
①準備:一週間ほど乾かしてから植え替えをしましょう。
土が濡れている状態で行ると、根についたついた土がほぐれにくくなります。
②古い鉢から取り出す:
現在の鉢からパキラを慎重に取り出します。根が鉢に絡まっている場合は、優しくほぐします。
③根の状態を確認:
根の健康状態をチェックし、傷んでいる部分を剪定します。
又、傷んでいなくても、長すぎる場合1/3程度の量までは減らしても問題ありません。それ以上はリスクが高まりますので、注意しましょう。
④新しい鉢の準備:
鉢底に排水用の石を入れましょう。軽石は水分を吸いずらく劣化も遅いのでおすすめです。新しい鉢に1/3程度の土を入れます。このタイミングで一度植物を鉢の中に入れ高さを合わせましょう。
⑤植え替え
パキラを新しい鉢に移し、新しい土で根を覆います。鉢の上から2~3㎝程度開けておきましょう。
水やりの際にこぼれないような「ウォータースペース」を当ておくと管理がしやすくなります。土が均等になるように軽く押さえます。準備した割りばしを使って根を傷つけないように、土を押し込み隙間をなくします。
⑥水やり
植え替え後に軽く水やりを行い、土がしっかりと安定するようにします。このこのタイミングで、土が重いのほか沈んできた場合土を足すようにしましょう。
パキラを植え替えた後に行う管理
植え替え後はストレス、ダメージか非常に大きいので下記するポイントを守ってください。
最低でも1週間は安静にしましょう。
水やり
土の表面が乾いたら水を与えますが、過剰な水やりは避けます。
これは根が少なくなったため、植物が水を吸い上げる力が減っていることがりゆうです。
大きな問題がなければ、1か月もすると通常の吸い上げと変わりませんので、それまではよく様子を見ながら水やりをしましょう。
光の調整
直射日光を避け、明るい間接光の場所で育てます。1種間程度したら場所を動かしても問題ありません。
徐々に光の量を増やすと良いでしょう。
温度管理
安定した温度を保ち、寒さや極端な温度変化を避けます。
一定の温度が保たれているのであれば、室内養生をお勧めします。
よくある質問
植え替え時によるある質問集を載せていますので、参考にしてみてください。
Q1: パキラの植え替えはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A1: 通常、パキラの植え替えは2年ごとに行うのが理想です。根が鉢いっぱいに広がっていたり、成長が鈍くなった場合は、早めに植え替えを検討しましょう。
Q2: 植え替え後に葉が落ちるのは正常ですか?
A2: 植え替え後に葉が落ちることがありますが、これは植物が新しい環境に適応する過程です。特に問題がなければ、時間と共に回復します。
Q3: 植え替え後に肥料を与えるべきですか?
A3: 植え替え後は、植物が新しい土に適応するために肥料は控えめにします。約1ヶ月後から適切な肥料を与えると良いでしょう。
これらの情報を参考にして、パキラの植え替えを行い、健康で美しい植物を育てましょう。
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